ピックアップ/2005年3月

スキーしてきました

2日、3日、4日と安比にスキーをしに行きました。26人が参加し、自分が仕切ったのですが、この3日間あっという間でした。「おわったー」というのが正直な感想です。今回のことでなかなか経験できないようなことを学びました。

まず「一人では何も出来ない」について。これは身体が2つ無い、という物理的なことを意味します。お金の計算をしながら、同時に全く異なる指示を出す、というのはどうしても無理でした。見えないところで何かやってはいるんですけど「あいつどこいったんだ」とか「あいつしっかりしろよ」と思われてしまったかもしれません。自分は人をうまく使えないんだな、と思いました。

次に「連絡は簡潔に」について。言うことを聞いていない人がどんなときもいます。なので忘れる余地が無いくらいに簡潔に伝えることが必要です。それが無理な人には個別に話をしておく必要があります。でないと、決められたルールを守っている人が不快な思いをしてしまいます。その思いの矛先は私に来るのです。自分は人に物事を上手く伝えられないんだな、と思いました。

最後に「臨機応変に」について。必ず予定は狂います。その場で多数派意見を正確に捉えて、速やかに判断、行動に移す必要があります。一生懸命、関係各所に連絡しているつもりでも、他の人には「なにあたふたしているんだ」と映ってしまうかもしれません。あの不安げな目で見られていた変な感じは忘れられません。自分は予定が狂うと弱いんだな、と思いました。

全体的には「誰も悪くないのに、なんでこうなっちゃうんだろう」という感じ。時間に間に合うようにどこかに行っている人の後を追って誰かがいなくなっているとか、誰かが○○していたから自分も○○したら時間が無くなったとか。全員がスタンバイしている状態になる時間は本当に短かったです。数人がいなくて、二十数人が待っているという状態。気まずかったです。

でもこうして自分に足りない部分が分かってよかったと思います。本当に勉強になりました。そんなこんなで疲れましたけど、自分は楽しかったです!

1人になれる時間が欲しかったから、という理由で、1人でザイラーゲレンデで滑っていたというのはここだけの内緒話です。

1人でスキーウェアのまま仙台駅周辺で遊んでいたというのはここだけの笑い話です。ホワイトボードを抱えた、黄色いスキーウェア、それは私です。そんな人は私以外に杜の都にはいません。マイペース。ピース!

05/03/05

「スキーしてきました」へのコメント

誰だかわかりますよね。きっと。

スキー合宿お疲れ様です。

代の中で一足先にオトナな(?)経験をするのはスキー合宿の係だと思います。人の上にたつ不安を大体の人は後回しにし、勇気はマネできません。

自分の経験ですが、大学2年の時のGWに代で広瀬川でBBQをやりました。

5月は例年寒いのですが暑いくらいだったんです。

メーリス回したら、GWなのにほぼ全員参加という「みんな暇なんだね泣」な状況(笑)

当初数人参加の予定で軽い気持ちだったのに、鉄板や薪借りたり、材料20人分用意したり、そんで当日何時からねとか費用とか段取りとか、意外に大掛かりで、やっぱ一人じゃ無理でした。

自分がやればなんでも早いと思ったら大間違いなんだ と気づけました。このことは結構心外でした。やっぱり自分はもっとできると思いたかった。

けど物理的に無理なことってあるし、任せる分、ほんとに自分しかわからないことに割ける時間が増えると思います。この考え方が合宿のためにもなりました。

不安げな目で見られていた変な感じ

…表現うまいね。わかるよこれ。自分も見られてた気するし、こうやって人を見たことある。

飲み会の帰りの配車してるときとか。

でも私は頼りないって思って見てるんじゃなくて、「大変そうだなー解決するのかなー」ってみてるだけ。

自分はいい知恵も出ないし、知らないふりもできない。見てることで、何も考えてない人とは違うといいたいだけの偽善者、自己満です。だから、見られた感は気にするなということです。

長いですが、今回経験したことを次に使って欲しいという、月並みな締め文句ですがでもそう思います。

コメントありがとうございました。誰だか分かりますよ。

自分がやればなんでも早いと思ったら大間違いなんだ と気づけました。このことは結構心外でした。やっぱり自分はもっとできると思いたかった。

本当に、全くその通りです。更に、自分の場合は「他の人に迷惑かけたくなかった」と続きます。

ただただ反省するしかありません。事実、不満のある人がいるんです。土下座で済むならどれ程楽か。これを次につなげて、次の企画を盛り上げることに専念するしかありません。それを周りも期待しているはずです。本当にごめんなさい。

今だから言えますが、行く前から辛かったです。実は、ほとんど寝ていません。

「○○するから部室で手伝って!」とメーリスでまわすも、来た人は1人。偶然、部室にいた関係ない2人(計3人)が手伝ってくれました。メーリスじゃ駄目だと思い、次は直接メールするも、来た人は2人。

メールを送った結果は予想していました。寝ないで、自分でやれば一番早いと思っていました。正直、心から信頼している人は……いませんでした。なので「弱みをみせたふり」「頼ったふり」をしたくてメールしました。繰り返しますが、メールの結果は予想できていたんです。

私はヒドイ人間です。

合宿のちょっと前に事情を知っているOBの人に電話しました。他愛も無い雑談です。

……自分が不安で不安でいっぱいだったことに気付けばよかった。

事情を知っているOBの人が前日の夜に手伝ってくれました。ちょっとしたことです。

……周りも不安で不安でいっぱいだったことに気付けばよかった。

私はニブイ人間です。

本当に「誰も悪くないのに、なんでこうなっちゃうんだろう」という感じです。手伝うことは義務ではないので、手伝わないのが悪いとは思っていませんし。自分が悪いんです。

「連絡が遅い」と言われ、たくさん連絡するようにしたら「自分で判断しろ」と言われる始末。人と人とのやりとりには正しい答えなんて無いんですね。支持率100%っていうのは有り得ませんし。行く前からわけが分からなくなっていました。

今回経験したことを次に使って欲しい

約束します。

見苦しい長文を失礼しました。

誰にも言えない、過去のこと

腹に一発もらって崩れ落ちた。

袋叩きにされ、その後はよく覚えていない。

肩を叩かれて目を覚ました。

青ざめた顔で「大丈夫?」という仲間の声が聞こえた。

「大丈夫」と言いたいのだが、口が上手く動かない。

脳震盪でも起こしていたのだろうか。

気が付けば座布団くらいに血が広がっている。

気を利かせたおじさんが呼んだ救急車が来た。

が、少年は自分の意志で乗らなかった。

そして自分で病院に歩いて行った。

彼なりにけじめをつけたかったのだろう。

明くる日、少年は校長室に呼ばれた。

顔を真っ赤にしている担任、一言一言ゆっくり話す校長。

なぜか殴られた少年の方が怒られていた。

不可解。

なぜだ。きっかけなぞ、無いに等しい些細なこと。

なぜだ。この部屋の全員が敵に思える。

なぜだ。なぜだ。なぜだ。なぜだ。

少年は側頭部が「かあっ」となる、怒りに似た感覚に襲われた。

そして、ある感情を欠落した。

それから少年はけんかをしなくなった。

男だけでなく、彼女相手でもだ。

性格はこれ以上無いほど丸くなり、日和見になった。

この前、殴った少年にも5年ぶりに会った。

彼も丸くなっていた。

なぜか悲しかった。

5年を経て、まだ何も解決していない。

失った何かは返ってこない。

時折、不安で不安で、さめざめと泣く少年があった。

誰にも言えない、過去のこと。

05/03/07

あの吹雪の向こうには

今よりもずっと若い頃があった。そして心にあるのは、にっこりと微笑んでくれたあの背の高い女の子である。

当時としては170cm以上ある女の子など、巨神兵と言われていじめられかねない程の珍しさであった。もちろん私よりも背が高い。顔が自分の顔より上にあるのはあまり気にならなかったが、肩が自分の肩より上にあるというのが少しばかり寂しかった。ただでさえ小さい身長が今以上に縮こまってしまうというものである。

身体の大きい彼女は、それ以上に大きな心の持ち主であった。何を言っても受け入れてくれた。私といえば気の聞かないヤツでどうしても小難しい話をしてしまう。「すごくためになったよー」と、きっとよく分からなかったであろう話を真剣になって聞いてくれて、おまけに感想までくれた。

話を聞いてくれた場所はいつもプレイコートと呼ばれていた所であった。そこの入り口は三段か四段ばかりの段差があって、校舎の端のほうにあって、座って話をするには非常に良い場所だったと記憶している。なぜだかいつも下のほうに座りたがった。今ならはっきりと分かるが、それも彼女の気遣いであった。

年頃の男女が二人寄り添って話をすることと言えば……恋の話と相場が決まっている。聞き手となることが多かった彼女だが、話す時はまあ例に漏れず、芸能人で言えば誰それが好きだとか、クラスの誰それが誰それを好きだとかいうことを話すわけである。いや、なんとも参考になった。私はこういった話には無頓着で、されなければ触れる機会が無いのである。但し「あたしよりせがたかくなきゃ、やだ」と言われるのには閉口した。こればかりはどうしようも無い。靴下を二枚重ねしていたのは冷え性だからだよ。こればかり信じてくれればよい。どうでもよい。よよいのよい。

私は彼女が好きだったのである。だが自分からはこれ以上近づこうとはしなかった。この距離感が何とも心地よく、お近づきを失敗するのも嫌だし、かといってお近づきに成功してもくたびれを起こしてしまう。時折、彼女が何を思っているのか、何を望んでいるか、考えてはみるのだが、さっぱり分からない。自分にとって付き合うかどうかと考えた初めての女性だったのである。何かサインを出してくれていても分かりようが無い。経験が無い。

そんなこんなで二月になる。もう一月ばかりで卒業。今までと変わらぬ付き合い(いや、付き合っていた訳では無い)をしていた。そんな折、彼女がいつもの場所で「ねーねー、ふたりでかえろーよ」と言い出す。これは三年を通じて初めてのことである。方向は同じだし、特に用事も無いし、断るはずも無い。小生プチドキドキである。プチワキマイフレンドである。

残念なことに外は猛吹雪。ダウンジャケットの下に制服、制服の下にスウェット、スウェットの下に体操着、その下にはロンT、と持っている限りの服を着込む。彼女もどうやら同じことを考えていたらしく、スカートの下に体操着が見える。

「さあ、行こうか」と外に出るも、これが想像以上に凄い。暴風に加えて寒さもあって、台風の方がまだマシではないかと思う。彼女の前を歩いて風除けになりたいのだが、生憎背が幾ばくか足りない。やっとの思いで着いたのが、いつものプレイコートの入り口のあたりである。

もうこれ以上進むのも嫌で「缶コーヒーでも買おう」と言って、立ち止まって二人分買おうとする私に「やさしいね」と声をかける彼女。それは違うと思う。更にこんな日に限って財布を忘れてしまう。「おもしろいね」と声をかける彼女。やっぱり、それは違うと思う。全然面白くないし。全くもってどうしようもない。

それが最後に見た彼女であった。勿体無いばかりであったが、私のことを好きだったようである。後から人づてに聞いた。私と同じ系統の職に就いているようである。これも後から人づてに聞いた。

あの時、吹雪いていなかったら。あの時、財布を忘れていなかったら。そして、あの時、好きと言っていたら。もう終わったことである。その証拠に、あれ程の吹雪はもう見ることがない。

私は吹雪が嫌いだ。大嫌いだ。ぷんぷん。

05/03/22

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